コラム
Column
【お金の大切さ】子供にお金の大切さはどう教える?おもちゃや本など方法を紹介
「子供にお金の大切さを教えること」に対する考え方は人それぞれです。
「下世話な話はしたくない」など否定的な人もいるかもしれませんが、大人になってからの生活習慣にも影響する以上、小さいうちから少しずつ教えていきましょう。
ただし、重要なのは「子供の理解力を見極めて、伝わりやすい方法で教える」ことです。
今回の記事では、子供にお金の大切さを話すタイミングと、伝える方法について詳しく解説します。
子供にお金の大切さを話している親御さんは8割超
最初に、子供にお金の大切さを教えている親御さんはどれだけいるのか、データを用いて解説します。
ウェブスターマーケティング株式会社が行った調査によれば、調査に参加した人の8割が「子供にお金の大切さについて話している」という結果が出ました。
出典:ウェブスターマーケティング株式会社「子どもへのお金の大切さの教え方に関する意識調査」
なお、話を始めた時期は「3~5歳」が最多(48.6%)で、その後「6~8歳」(34.5%)、「9~11歳」(8.6%)と続きます。イメージとしては、大多数が小学校を卒業するまでには話をしているといったところでしょう。
また、教え方については「お小遣い・お年玉を管理させる」「折に触れて話す」「買い物させる」など挙げられています。まずは日常生活の中の体験を通じて学ばせる人が多いのかもしれません。
お金の大切さは、人生において欠かせない知識の1つである以上、小さいうちから学ぶことが効果的です。子供が自分で考えないと身につかない部分もあるため、日々の生活の中でできることは積極的に取り入れましょう。
何歳から子供にお金の大切さを教えるべき?
何歳から子供にお金の大切さを教えるべきかという問いに、画一的な答えはありません。「年齢に限らず、興味を持ったらその時に」といったところでしょう。
そもそも、興味がない状態で無理に教えようとしても、子供は興味を示してくれません。「何でそういう話をするのかわからない」と嫌がられてしまう可能性もあります。「もう●歳だから」と年齢にこだわるのではなく、子供1人1人の成長に合わせ、焦らずに伝えましょう。
また、お金について教えるときはただ話をするのではなく、子供が興味を持てるような形で伝えることが重要です。
幼少期の子供へのお金の大切さの教え方
幼少期の子供へお金の大切さを教えるには、アニメやおもちゃなど楽しんで取り組めるコンテンツを使うのが効果的です。既に触れた通り、子供に何かを教えるためにはまず「興味を持ってもらうこと」が非常に重要になります。
また、内容が理解できなかったり、面白いと感じてもらえなかったりしたら、「もうその話は聞きたくない」と拒否されてしまう原因になりかねません。ここでは、お金の大切さについて学べるアニメやおもちゃを紹介します。
アニメ
小さい子供にお金の大切さを教える場合は、アニメを使いましょう。
かわいい動物など親しみが持てる登場人物や、わかりやすいストーリーを使っているため、小さい子供でも飽きずに見ることができます。
小学校低学年や中学年など、少し年齢が上がってきたら、多少ストーリーが入り組んだものを使っても構いません。興味の示し方や理解力に応じて判断しましょう。
おすすめアニメ1.ホシガリ姫の冒険
出典:https://www.youtube.com/watch?v=fA2xl0ka0yI
金融広報中央委員会が制作したアニメです。
わがままで贅沢に育ったカトリーヌ姫が、魔法で姿を変えられてしまい貧しいジャンの家で暮らすうちに思いやりのある子に育っていくというストーリーになっています。
子供のうちから健全な金銭感覚や生活習慣を身につける重要さを分かりやすく学ぶことが可能です。
おすすめアニメ2.ポルコ ポルタ ポッチのひみつのちょきんばこ
出典:https://www.youtube.com/watch?v=6mPolfp-_OU
新潟ろうきんの「新潟ろうきん女性応援プロジェクト」が作成した同名の絵本を、読み聞かせアニメ仕立てにしています。
3匹の子豚の兄弟が、一生懸命貯めたお小遣いを使ってお母さんを喜ばせようと試行錯誤するストーリーです。
「お金の有意義な使い方」について考えるきっかけになる上に、かわいい絵にも癒されます。
おすすめアニメ3.【お金のおべんきょう】小学1、2年生のうちに身に着けておきたいお金の知識
出典:https://www.youtube.com/watch?v=_ILOMTn3W6U
財務省中国財務局が作成したアニメーション教材です。
つみたてNISAのキャラクター「ワニーサ」をナビゲーターにし、お金のクイズやお小遣い帳の作り方など、お役立ちコンテンツを分かりやすく、面白く紹介しています。
大人でも間違えそうな問題もあるので、親子で一緒にクイズにチャレンジしてみても面白いかもしれません。
おもちゃ
おもちゃを使うのも効果的です。遊びにお金の勉強ができるおもちゃを取り入れることで、子供が「お金を大切に使うにはどうすれば良いか」を考えることを促します。
子供は遊びを通じて様々なことを学ぶので、そこにお金の勉強を取り入れるとより学びが深まるはずです。小さいうちは単純な仕組みのものを、小学校に入ってある程度読み書きができるようになってきたらゲームをなど、年齢に応じて上手に切り替えましょう。
おすすめおもちゃ1.レジ・お金・商品のおもちゃ
幼稚園入園前など、子供が小さいときはお店屋さんごっこをしてお金の大切さを学ぶのが効果的です。
レジやお金、お菓子や野菜など商品を模したおもちゃを用意しましょう。お金のおもちゃを使って「欲しいものを買うにはどれを出せばよいか」考えてみるのも、良いトレーニングになります。もちろん、最初は単純なやり取りでかまいません。
おすすめおもちゃ2.「桃太郎電鉄 ~昭和 平成 令和も定番!~」(Switchソフト)
出典:https://www.konami.com/games/momotetsu/teiban/
ゲーム好きの子供におすすめしたいのが、「桃太郎電鉄 ~昭和 平成 令和も定番!~」です。「桃太郎電鉄」はすごろくゲームで、鉄道会社の社長になり、全国の物件を手に入れながら総資産一位を目指すというのが基本的な遊び方になっています。
「どの物件を選べば、より収益が得られるか」という、資産運用の基本を楽しく学べるゲームです。
ごっこ遊び
小さい子供でも、ごっこ遊びでお金の大切さを学ぶことができます。販売したいものとお金・チケット(おもちゃ・手作りのもの)を用意して、以下の流れでやってみましょう。
- 販売したいもの、お金やチケットを準備する
- 店員と客で役割分担をする
- お金やチケットのやりとりをしてから、商品を渡すようにする
この流れだと「お金を使いすぎると買い物ができなくなる、だから、使いすぎないようにするのが大事」と自覚するよう促すことができます。
子供が無駄使いをするようになった時の対処法
子供が小学校高学年以降になり、お金を使う頻度が増えたら、状況に応じて適切な指導をしましょう。
具体的な対処法として、以下の3つを紹介します。
無駄遣いをしてお小遣いを求められても渡さない
毎月決まった額のお小遣いを渡していたものの、無駄遣いをして次のお小遣い日まで足りなくなってしまった場合は、求められても渡さないようにしましょう。
「なぜ足りなくなったのか」「やりくりするにはどうすれば良いのか」を子供が自分で考えることが、結果として大きな学びになるので、静かに見守ることをおすすめします。
キャッシュレス決済をメインにして用途を把握する
電子マネーなど、子供でも使えるキャッシュレス決済でお小遣いを渡すのも1つのやり方です。
キャッシュレス決済であれば「いつどこでいくら使ったか」がデータで残り、親が用途を簡単に把握できます。なお、用途を把握したとしても、子供に明らかに悪影響を及ぼすものでない限りは、意見をしないようにしましょう。
お小遣い帳を付けさせてサボったらお小遣いを渡さない
お小遣いを渡す際は、「お小遣い帳を付ける」「記録をサボったら渡さない」などの条件をつけ、定期的にチェックするのも良いでしょう。
「お小遣いをもらうためには、約束を果たさなくてはいけない」状況を体験することで「お金を手に入れるためには、義務を果たさないといけない」という事実を実感させることができます。
お金の大切さを伝えるタイミングは子供の成長に合わせよう
お金の大切さは、生きる上で欠かせない知識であり、親から子へ伝える必要があります。
ただし、タイミングは子供の成長に合わせましょう。タイミングがずれていたら子供が理解できないので、教えた意味が薄れてしまいます。
また、一度話しただけでは理解しづらい部分もあるので、日々の遊びを通じて親子で一緒に学んでいくのが望ましいです。一緒に学ぶことで親の側にも新たな発見があるかもしれません。
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